▼令和3年度:問68 全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において、受信者以外に内容を知られたくないファイルを電子メールに添付して送る方法として、最も適切なものはどれか。
ア S/MINEを利用して電子メールを暗号化する。
イ SSL/TLSを利用してプロバイダのメールサーバとの通信を暗号化する。
ウ WPA2を利用して通信を暗号化する。
エ パスワードで保護されたファイルを電子メールに添付して送信した後、別の電子メールでパスワードを相手に知らせる。
▼上に出てきた用語の意味
【S/MINE Secure Multipurpose Internet Mail Extensions】電子メールの内容を暗号化したりデジタル署名を付加したりする方式の標準の一つ。(IT用語辞典 e-Words)
【SSL/TLS Secure Sockets Layer / Transport Layer Security】SSLは、インターネットなどのIPネットワークでデータを暗号化して送受信するプロトコル(通信手順)の一つ。データを送受信する一対の機器間で通信を暗号化し、中継装置などネットワーク上の他の機器による成りすましやデータの盗み見、改竄などを防ぐ。TLSはSSLの後継規格。(IT用語辞典 e-Words)
【WPA2 Wi-Fi Protected Access 2】無線LAN(Wi-Fi)上で通信を暗号化して保護する技術規格の一つ。WPAの後継。(IT用語辞典 e-Words)
▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。
表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。
▼IPのシラバスでの位置付け
大分類 9:技術要素 >中分類 23:セキュリティ >63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 >(2) 暗号技術:情報セキュリティを維持するために必要な暗号技術の基本的な仕組み、暗号化アルゴリズ ム、暗号強度などの特徴
〔用語例〕共通鍵暗号方式、公開鍵暗号方式
▼比較:FEのシラバスでの位置付け
>大分類 3:技術要素 中分類 11:セキュリティ > 1.情報セキュリティ >(8)情報セキュリティに関する技術>① 暗号技術:脅威を防止するために用いられる暗号技術の活用を理解する。また、暗号化の種類、代 表的な暗号方式の特徴を理解する。
解答ア