▼平成28年度秋期:問66 RFIに回答した各ベンダに対してRFPを提示した。今後のベンダ選択に当たって、公正に手続きを進めるためにあらかじめ実施しておくことはどれか。
ア RFIの回答内容の評価が高いベンダに対して、選定から外れたときに備えて、再提案できる救済措置を講じておく。
イ 現行のシステムを熟知したベンダに対して、RFPの要求事項とは別に、そのベンダを選定しやすいように評価を高くしておく。
ウ 提案の評価基準や要求事項の適合度への重み付けをするルールを設けるなど、選定の手順を確立しておく。
エ ベンダ選定後、迅速に契約締結をするために、RFPから提示した全ベンダに内示書を発行して、契約書や作業範囲記述書の作成を依頼しておく。
▼上に出てきた用語の意味
【RFI:Request For Information】企業や官庁などが業務の発注や委託などを計画する際、発注先候補の業者に情報提供を依頼する文書。ITの分野では情報システムの開発や購入、IT関連業務の委託などを行う前に発行される。情報提供依頼書。(IT用語辞典 e-Words)
【RFP:Request For Proposal】情報システムの導入や業務委託を行うにあたり、発注先候補の事業者に具体的な提案を依頼する文書。システムの目的や概要、要件や制約条件などが記述されている。提案依頼書。(IT用語辞典 e-Words)
▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。
表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。
▼IPのシラバスでの位置付け
中分類7:システム企画 >24. 調達計画・実施 >(1) 調達の流れ:調達の基本的な流れは、情報提供依頼(RFI:Request For Information)、提案依頼書(RFP:Request For Proposal)の作成と配付、選定基準の作成、ベンダ企業からの提案書及び見積書の入手、提案内容の比較評価、調達先の選定、契約締結、受入れ・検収である
▼比較:FEのシラバスでの位置付け
中分類18:システム企画 >3.調達計画・実施 >(2)調達の実施:③ 提案依頼書:ベンダ企業に対し、調達対象システム、提案依頼事項、調達条件などを示したRFP(Request For Proposal:提案依頼書)及びRFQ(Request For Quotation:見積依頼書)を提示し、提案書、見積書の提出を依頼する。
解答ウ