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M・ニューマンさん(8月19日)がドイツの暗号解読機械「Heath Robinson」の開発で苦戦していたとき、チューリングさんが機械を評価してもらうため英国中央郵便本局研究所のT・フラワーズさん(6月13日)を紹介する。フラワーズさんはH・Rの機械メカのせいで生じる問題点を見抜き、ニューマンさんに真空管を使ったデジタル解読装置の開発を提案する。だがニューマンさんは切れやすい真空管を数千本も使う装置なんてとても信頼できない、と考えて受け入れない。そこで、フラワーズさんは研究所のバックアップを得て自腹を切りながらほぼ1年かけてプロトタイプを開発。その間ニューマンさんは黙認。テストするとうまく動いたのでプロトタイプをニューマンさんのいるブレッチリー・パークに移設し暗号解読者の利用に供する。あまりに大きな機械だったので、暗号解読者たちが神話の巨人Colussusと名付ける。▼先を見ていたフラワーズさんはマークIIの設計も済ませていた。暗号の解読に成功したColussusシリーズは軍事機密だったので、ENIACのようにコンピュータ史に出てくることもなく、戦後は厳重な廃棄処分となった。▼当初のコンピュータの利用目的は、アメリカが弾道計算用、イギリスが暗号解読用だ。

1942年12月 ニューマンさんが Newmanry (ブレッチリー・パーク内の部門の名前)でドイツの暗号 Tunny を解読する機械 Heath Robinson の開発に着手。
1943年1月 Heath Robinson の組み立て開始。
1943年2月 チューリングさんがニューマンさんにフラワーズさんを紹介し、Heath Robinsonを検証してもらう。フラワーズさん「H・Rはダメだ。真空管を使って計算する」VS ニューマンさん「真空管が信用できない。H・Robinson の台数を増やす」。フラワーズさんの計画を英国中央郵便本局研究所が支持、チームで Colossus の設計・製作に着手。
1943年6月 Heath Robinson の試作機が完成。性能と信頼性が問題。
1943年12月 1500本の真空管を使ったColossus Mark Iが 完成。機能試験の後、ブレッチリー・パークに移設。
1944年2月 BPで暗号解読士が使用開始。MariIの5倍の性能、2400本の真空管のMarkIIを開発。
1944年6月 ノルマンディー上陸作戦直前に 9台のColossus Mark II が完成。
終戦後、冷戦時代の暗号解読に使用される。
1960年 最後のColossus が退役。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Colossus
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA