こんにちは.講師フェローの宮澤です.
今回は,授業でもお話しした,エラーへの対処法についてお伝えします.
皆さんもプログラミングをしていると,エラーに遭遇しますよね.
エラーに対処する際に,念頭において欲しいことが二つあります.
1. 自力で解決しようと試みること
2. 自力では無理そうなら質問すること
皆さんが何かの専門家になると,周りに答えを知る人がいない中で,問題を解決しなければなりません.
だから,問題を自力で解決する力をつけていって欲しいのです.
一方で,自分にとって難しい問題が,他人にとっては簡単な問題であることも良くあります.
簡単な事で悩んでいるくらいなら,人に聞いて解決した方がずっと早いです.
では,自力で解決しようとする時に,どうしたら良いのでしょうか?
先ずはエラーメッセージを良く見る事です.
ここには,エラーを解決するヒントが書いてあります.
エラーメッセージを見たら,次の(1), (2), (3)をやってみましょう.
(1) 最終行に注目
Pythonではエラーメッセージ最終行にエラーの説明が出ます.はじめに最終行を見てみましょう.
(2) 和訳してみる
多くのエラーメッセージは,簡単な英語で書いてあります.中学生くらいの英語を読む力があれば読めます.
わからない単語は,辞書サイトで検索しましょう.例: 英和辞典・和英辞典 – Weblio辞書
また,英文をコピペすると和訳してくれる,翻訳サイトもあります.例: Weblio 翻訳
(3) 行番号を探す
エラーメッセージにはよく,”line XX(XXには数字が入る)”という文言があります.
これは,プログラムの何行目でエラーが起きたかを示しています.
例えば,”line 16″でしたら,プログラムの16行目でエラーが起きています.
プログラムの,指定された行をよく見てましょう.
これらの方法で上手くいかない場合は,エラーメッセージをコピペしてWeb検索してみましょう.
同じエラーに遭遇した人が書いた記事が見つかるかもしれません.
ただし,自力で解決することにこだわってはいけません.
自分の中で,他人に頼る基準を決めておきましょう.
例えば,「xx分自力でやってみて,それでも無理なら人に聞く」と決めると良いでしょう.
今回は,エラーへの対処法についてお伝えしました.
次回は,相手に伝わりやすい質問の仕方についてお伝えします.