• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼令和3年度:問43 A社で新規にシステムを開発するプロジェクトにおいて、システムの開発をシステム要件定義、設計、プログラミング、結合テスト、総合テスト、運用テストの順に行う。A社は、外部ベンダのB社と設計、プログラミング及び結合テストを委託範囲とする請負契約を結んだ。A社が実施する受入れ検収はどの工程とどの工程の間で実施するのが適切か。

ア システム要件定義と設計の間

イ プログラミングと結合テストの間

ウ 結合テストと総合テストの間

エ 統合テストと運用テストの間

▼上に出てきた用語の意味
【検収 acceptance inspection】製品の受発注に際して、納入された製品に問題がないか発注側が検査すること。(IT用語辞典 e-Words)

【ユーザー受け入れテスト / 検収テスト User Acceptance Test:UAT 】情報システムの開発を外部に委託した場合に、その最終段階で発注元(ユーザ企業)側が完成したシステムの納品を受け付けるか否かを判定するための試験。このテストにパスすると開発は終了となり、納品および業務への導入、利用開始となる。(IT用語辞典 e-Words)

【要件定義 requirements definition:RD】システムやソフトウェアの開発において、実装すべき機能や満たすべき性能を明確にしていく作業のこと。(IT用語辞典 e-Words)

【結合テスト integration testing:IT】開発中のソフトウェアのテスト手法の一つで、複数のモジュール(部品)を組み合わせて行うテスト。個々のモジュールの単体テスト後に行う。(IT用語辞典 e-Words)

【システム統合テスト System Integration Testing:SIT】情報システムやソフトウェアのテスト手法の一つで、完成したシステムが外部の他のシステムなどと期待通りに連携・接続して動作するかを確認するテスト。(IT用語辞典 e-Words)

【運用テスト operational testing:OT】システムやソフトウェアの開発における最終段階で行われるテストの一つで、実際の業務や本稼働の状況と同じように使用してみて正しく動作するかを試すもの。(IT用語辞典 e-Words)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
大分類3:システム戦略 >中分類7:システム企画 >24. 調達計画・実施 >(1) 調達の流れ:調達の基本的な流れは,情報提供依頼(RFI:Request For Information),提案依頼書(RFP:Request For Proposal)の作成と配付,選定基準の作成,ベンダ企業からの提案書及び見積書の入手,提案内容の比較評価,調達先の選定,契約締結,受入れ・検収である

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
大分類4:開発技術 >中分類12:システム開発技術 >9.受入れ支援 >(2)システム又はソフトウェアの受入れレビューと受入れテスト:システム又はソフトウェアの供給者は,取得者による受入れレビューやテストを支援すること,受入れレビューやテストの目的,どのように実施するのかのあらましを理解する。また,取得者は,供給者の受入れ支援を受け,受入れの準備,受入れレビューやテストを行うこと,受入れレビューやテストの結果を文書化することのあらましを理解する。
〔用語例〕受入れ手順,受入れ基準,受入れテスト,検収,検収基準
解答ウ