• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼令和3年度:問17 プロバイダが提供したサービスにおいて発生した事例a~cのうち、プロバイダ責任制限法によって、プロバイダの対応責任の対象となり得るものだけを全て選んだものはどれか。

a 氏名などの個人情報が電子掲示板に掲載されて、個人の権利が侵害された。

b 受信した電子メールの添付ファイルによってマルウェアに感染させられた。

c 無断で利用者IDとパスワードを使われて、ショッピングサイトにアクセスされた。

ア a

イ a, b, c

ウ a, c

エ c

▼上に出てきた用語の意味
【プロバイダ責任制限法】インターネット上で権利侵害が発生した際に、発信者側にサービスを提供しているプロバイダ等の事業者の責任を制限し、また、被害を受けたとする側が発信者情報の開示を請求する権利について定めた法律。ある情報の流通について権利が侵害されたと主張する者が現れた場合に、当該情報の流通を止めなかった責任について、プロバイダ等自身が発信者ではなく、差し止めが技術的に不可能、あるいは、権利侵害であると知らなかった、といった条件を満たした場合に免責される。(IT用語辞典 e-Words)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
大分類1:企業と法務 >中分類2:法務 >7. その他の法律・ガイドライン・情報倫理 >(2) 情報倫理:データ駆動型社会において行動する際に守るべき法令、社会的規範、モラル及び倫理があること
〔用語例〕プロバイダ責任制限法(発信者情報開示請求、送信防止措置依頼ほか)

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
大分類9:企業と法務 >中分類23:法務 >2.セキュリティ関連法規 >(6)プロバイダ責任制限法:Web サイトの利用や電子商取引の普及、拡大に伴い、サイト上の掲示板などでの誹謗(ひぼう)中傷、本人の承諾を得ない個人情報の公開など、個人の権利が侵害された場合に、誰がどのような責任を問われるのかを規定したプロバイダ責任制限法のあらましを理解する。
解答ア