• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼平成28年度秋期:問80 コンピュータウィルスを用いて、企業で使用されているコンピュータの記憶内容を消去する行為を処罰の対象とする法律はどれか。

ア 刑法

イ 製造物責任法

ウ 不正アクセス禁止法

エ プロバイダ責任制限法

▼上に出てきた用語の意味
【コンピュータウイルス computer virus】コンピュータの正常な利用を妨げる有害なコンピュータプログラム(ソフトウェア)の一種。他のプログラムの一部として自らを複製し、そのプログラムが起動されると便乗して悪質な処理を実行に移すもの。(IT用語辞典 e-Words)

【不正アクセス禁止法】通信回線を通じて利用権限のないコンピュータを非正規な方法で操作することを禁じ、違反者を罰する日本の法律。アクセス制御を行っているコンピュータやそのようなコンピュータに守られているコンピュータに対し、通信回線やネットワークを通じてアクセスし、本来制限されている機能を利用可能にすることを禁じている。(IT用語辞典 e-Words)

【製造物責任法 PL法 Product Liability Act】製品の欠陥によって生じた損害を製造業者に賠償させることができることを定めた日本の法律。製品が本来備えるべき安全性が欠けていることによって、購入者や使用者の身体や(その製品以外の)財産に害が生じた場合について、その製品を製造・加工・輸入等した事業者が賠償責任を負うことを定めている。販売者の責任は問われない。(IT用語辞典 e-Words)

【プロバイダ責任法】インターネット上で権利侵害が発生した際に、発信者側にサービスを提供しているプロバイダ等の事業者の責任を制限し、また、被害を受けたとする側が発信者情報の開示を請求する権利について定めた法律。主に「特定電気通信役務提供者」について適用される。(IT用語辞典 e-Words)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
中分類2:法務 >5. セキュリティ関連法規 >(5) その他の情報セキュリティ関連法規:情報セキュリティに関連する各種法律の概要
〔用語例〕不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
中分類23:法務 >2.セキュリティ関連法規 >(3)刑法:コンピュータの利用に関して刑事罰に該当する不法行為の種類を理解する。
〔用語例〕不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪
解答ア