• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼平成30年度秋期:問65 企画、要件定義、システム開発、ソフトウェア実装、保守から成る一連のプロセスにおいて、要件定義プロセスで実施するべきものはどれか。

ア システムに関わり合いをもつ利害関係者の種類を識別し、利害関係者のニーズ及び要望並びに課せられる制約条件を識別する。

イ 事業の目的、目標を達成するために必要なシステム化の方針、及びシステムを実現するための実施計画を立案する。

ウ 目的とするシステムを得るために、システムの機能及び能力を定義し、システム方式設計によってハードウェア、ソフトウェアなどによる実現方式を確立する。

エ 利害関係者の要件を満足するソフトウェア製品またはソフトウェアサービスを得るための、方式設計と適格性の確認を実施する。

▼上に出てきた用語の意味
【要件定義 requirements definition】システムやソフトウェアの開発において、実装すべき機能や満たすべき性能などのを明確にしていく作業のこと。上流工程の一部で、実際の開発・実装作業を始める前に行う作業である。(IT用語辞典 e-Words)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
中分類7:システム企画 >23. 要件定義 >(1) 業務要件定義:経営戦略やシステム戦略、利用者のニーズを考慮して、システムに求める機能及び要件を定義する
〔用語例〕利用者の要求の調査、調査内容の分析、現行業務の分析、業務要件の定義、機能要件・非機能要件の定義、要件の合意

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
中分類18:システム企画 >2.要件定義 >(2)要件定義 >② 要件の定義:業務上実現すべき要件である業務要件定義と、業務要件を実現するために必要な情報システムの機能を明らかにする機能要件定義、パフォーマンスや信頼性、移行要件などの非機能要件定義がある。複数の利害関係者がいてそれぞれに要求する内容や重みが異なる。
解答ア