• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼令和元年度秋期:問71 ブロックチェーンによって実現されている仮想通貨マイニングの説明はどれか。

ア 仮想通貨取引の確認や記録の計算作業に参加し、報酬として仮想通貨を得る。

イ 仮想通貨を売買することによってキャピタルゲインを得る。

ウ 個人や組織に対して、仮想通貨による送金を行う。

エ 実店舗などで仮想通貨を使った支払いや決済を行う。

▼上に出てきた用語の意味
【ブロックチェーン blockchain】一定の形式や内容のデータの塊(ブロック)を改竄困難な形で時系列に連結していく技術。内容が随時追加されていくデータ群を複数の独立した対等な主体の間で安全に共有することができる。仮想通貨(暗号通貨/暗号資産)の開発を通じて誕生し、他の用途への応用が模索されている。(IT用語辞典 e-Words)

【仮想通貨】インターネット上でやりとりできる財産的価値。「資金決済に関する法律」の定義は次。
(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用できる。かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる。
(2)電子的に記録され、移転できる。
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない。
代表的な暗号資産には、ビットコインやイーサリアムがある。(日本銀行)

【マイニング】ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の取引承認に必要となる複雑な計算(コンピューター演算)作業に協力し、その成功報酬として新規に発行された仮想通貨を得ること。

仮想通貨の取引においては、不正防止のため、「ブロックチェーン」と呼ばれる仕組みを実装している。(大塚商会)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
中分類5:ビジネスインダストリ >14. ビジネスシステム >(1) 代表的なビジネス分野におけるシステム
〔活用例〕ブロックチェーンの活用(トレーサビリティ確保、スマートコントラクトほか)

中分類5:ビジネスインダストリ >16. e-ビジネス >(1) 電子商取引 >③ 電子商取引の利用
〔用語例〕暗号資産(仮想通貨)

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
中分類21:ビジネスインダストリ >3.e-ビジネス >(1)EC(Electronic Commerce:電子商取引) >② 電子決済システム
〔用語例〕暗号資産(仮想通貨)
解答ア