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▼AP令和3年度春期:問69 ジェフェリー・A・ムーアはキゃズム理論において、利用者の行動様式に大きな変化をもたらすハイテク製品では、イノベータ理論の五つの区分の間に断絶があると主張し、その中でも特に乗り越えるのが困難な深く大きな溝を”キャズム”と読んでいる。”キゃズム”が存在する場所はどれか。

ア イノベータとアーリーアダプタの間

イ アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間

ウ アーリーマジョリティとレイトマジョリティの間

エ レイトマジョリティとラガードの間

▼上に出てきた用語の意味
【ジェフェリー・A・ムーア Geoffrey Alexander Moore】1946年、アメリカ生まれ。経営コンサルタント。1967年、スタンフォード大学で学士(アメリカ文学)。1974年、ワシントン大学で博士(英文学)。1991年、著書『キャズム』(Crossing the Chasm)を発表。(Wikipedia、IT用語辞典 e-Words)

【キゃズム理論 chasm】新しいアイデアや技術に基づく製品やサービスの普及に関する理論の一つで、ハイテク製品では普及の初期と中期の間に「深い裂け目 chasm」があり、多くの新製品がこれを超えられずに脱落してしまうというもの。(IT用語辞典 e-Words)

【イノベータ innovators】最初にイノベーションを採用するグループ。全体の2.5%。共通する性質は、社会的地位が高く、裕福で社交的、年齢は若く、技術的な知識への造詣があり、進取の気性に富み、リスクを取ることを厭わず、イノベーター同士の横の繋がりが強い。都会的なライフスタイルを好む。(IT用語辞典 e-Words)

【アーリーアダプタ early adopters】イノベーターに次いで2番目にイノベーションを受け入れるグループ。構成比は13.5%。社会的な地位の高さや裕福さなどはイノベーター層に近い。違いは、地元社会や長年の付き合いといったローカルな人間関係や社会を重視する点。周囲の人物から尊敬され、お手本として参照されるオピニオンリーダー的な存在。新しいアイデアや製品を取り入れて成功した体験を周囲に伝える役割を果たす。(Wikipedia)

【アーリーマジョリティ early majority】3番目にイノベーションを採用する集団。構成比は34%。近い立場の人々と頻繁に交流する。リードすることは無い。イノベーターからアーリーマジョリティまでを累積すると構成比(普及率)が50%となる。(IT用語辞典 e-Words)

【レイトマジョリティ late majority】4番目にイノベーションを採用する集団。構成比は34%。新しいアイデアには懐疑的。他の人々が採用するまで様子見する。社会的な立場や経済面などの余裕の無さから、安全であると確信できるまで採用を見送る傾向が強い。経済的な必要性や周囲からの心理的な圧力などに後押しされる形で採用を決断する。(IT用語辞典 e-Words)

【ラガード laggards】最も最後にイノベーションを受け入れる集団。構成比は16%。社会の残りの人々がほとんど採用しても頑なに新しいアイデアに背を向ける人々。地元社会などの狭い付き合いの中で生きるか、社会的に孤立している。周囲にオピニオンリーダー的な存在がいない。経済的にも不安定な立場に追い込まれている。(IT用語辞典 e-Words)

▼今回の問いとFEのシラバスの関連を赤の★印、既出は橙色の★印で示しました。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。

▼IPのシラバスでの位置付け
中分類4:技術戦略マネジメント >13. 技術開発戦略の立案・技術開発計画 >(1) 技術開発戦略・技術開発計画
〔用語例〕プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション、オープンイノベーション、魔の川、死の谷、ダーウィンの海、ハッカソン、キャズム

▼比較:FEのシラバスでの位置付け
中分類20:技術戦略マネジメント >1.技術開発戦略の立案 >(1)技術開発戦略 >②価値創出の三要素:技術開発を経済的価値へ結びつけるには、技術・製品価値創造(Value Creation)、価値実現(Value Delivery)、価値利益化(Value Capture)が重要である。
〔用語例〕キャズム、魔の川(Devil River)、死の谷(Valley of Death)、ダーウィンの海(Darwinian Sea)
解答イ