• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼FE平成31年度春期:問39 楕円曲線暗号の特徴はどれか。

ア RSA暗号と比べて、短い鍵長で同レベルの安全性が実現できる。

イ 共通鍵暗号方式であり、暗号化や復号の処理を高速に行うことができる。

ウ 総当たりによる解読が不可能なことが、数学的に証明されている。

エ データを秘匿する目的で用いる場合、復号鍵を秘密にしておく必要がない。

▼上に出てきた用語の意味
【楕円曲線暗号 だえんきょくせんあんごう ECC:Elliptic Curve Cryptography】楕円曲線上の離散対数問題の困難性を安全性の根拠とする暗号(Wikipedia)。

【RSA暗号】桁数が大きい合成数(1とその数自身以外の約数を持つ自然数)の素因数分解問題が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号の一つ。RSAの由来は、発明者のロナルド・リベストRon Rivest、アディ・シャミアAdi Shamir、レオナルド・エーデルマンLeonard Adlemanの頭文字(Wikipedia)。

【共通鍵暗号方式 common key cryptosystem】暗号化と復号に共通の鍵を用いる暗号方式。長所は公開鍵暗号系と比べて処理が高速、短所は鍵の受け渡しに注意を要すること(Wikipedia)。

▼解答ア

▼今回の問いとFEのシラバス(セキュリティ)の関連を赤の★印、既出は灰色の★印で示しました。
シラバスでは、1.情報セキュリティ>(8)情報セキュリティに関する技術>① 暗号技術>公開鍵暗号方式式(公開鍵,秘密鍵)に該当。

表の出所 FEのシラバスから筆者が作成。