▼V・ブッシュさん、その弟子のF・ターマンさんとC・シャノンさんの活躍を「理論」「実験」「技術化」「事業化」の4つでみた。それぞれの特長は、理論はアタマが中心、実験はアタマと手、技術は他人が使える状態、事業化はお金になる、というもの。
▼3人とも博士なので理論がベースになっているのは共通。師匠のブッシュさんは微分解析機からNSFまで4つのジャンルを網羅しているのが流石。
▼教え子その1のターマンさんはスタンフォード大学の土地をベンチャー企業に貸し出すスタンダード・インダストリアル・パークを実現した仕事に着目した。教え子のヴァリアン兄弟やHP社が入居し、現在のシリコンバレー盛況の起点にした。シリコンバレーの父である。なので、技術化・事業化にまたがる形にした。
▼教え子その2のシャノンさんはブール代数と電気回路を結び付け、デジタルコンピュータの原理とした理論を修士論文で展開したのがすごい。WWIIの時期に行った通信の研究が元で情報理論の父となった。理論よりの場所を占める。
▼3人に共通するのが、3人のおかげで新しい仕事が生まれ、技術が高まり、お金が回り、やりたいことができるようになる人が増えたこと。我々は彼らの軌跡に学んで自分たちなりの仮説を作り、PoCに挑戦してみる価値がある。