• 小中高生、大人、プログラミング教室、Python、Web、コンピュータサイエンス

▼今回は、バベッジさんの解析機関からプログラム内蔵方式のコンピュータEDSACまでの話題をピックアップしてみた。参考にしたのはWikipediaの「コンピュータ」の「歴史」のところ。それとこれまで取り上げてきたコンピュータの神々。

▼バベッジさんの解析機関は、設計図までに止まり資金調達の都合で、完成に至らなかった。バベッジさんの考え方と挑戦に感動したハワード・エイケンさんはIBMの資金協力を得てHarvard Mark Iを作る。おっと、早くもこの情報が表から漏れてる。

▼バベッジさんの解析機関はYouTubeで見ると、カムや歯車やシャフトで動いているところが華麗だ。機械が計算するという点で共通していて、アナログ計算機の極致と言われているのがV・ブッシュさんの微分解析機。年代の項に適当な年を入れているけど、実際は10年単位で取り組んだ息の長いプロジェクトだ。チューリングさんやブッシュさんまではデジタルとアナログが一体になっている感じ。これがチューリングさんとシャノンさんの登場でデジタルコンピュータのあるべき姿が提示される。機械がゴリゴリ動いて計算するアナログ的世界と一線を画す。

▼面白いのは延々と計算するのが嫌になったドイツのツーゼさんが使えるコンピュータを作ってしまっていること。しかもハードを使いやすくするためのプログラミング言語まで開発している。今思い出したけど、暗号生成器エニグマを作ったアルトゥール・シェルビウスさんもここに加えると良いかも知れない。エニグマの暗号を破るためチューリングさんが苦闘した。ドイツは他にも暗号を使っていてそれを破るためにコロッサスが開発されている。コロッサスの開発物語も面白い。

▼ENIACの開発物語には汲めども尽きぬ話題がある。アナログからデジタルへの移転物語~ブッシュさんの微分解析機がENIACにバトンタッチ~弾道計算、ペンシルベニア大学と陸軍の関係、女性計算手(コンピュータ)たちの活躍=専門性を持つ女性の職場として申し分のない場所だった、特許を巡る大学と発明者の利害対立、軍と大学の間の仲介者(リエゾン)のマネジメント、関係者のENIAC後の生き方、ENIACはすぐプログラム内蔵方式に改装されたのにいつまでもプログラム内蔵方式じゃなかったという言い方をされる理不尽、投資対効果から見たとき投資者(軍)が勝った・・・ほか。

▼WWIIの過程でイギリスとアメリカの経済力の差は相当なものになっていたようで、イギリスの「ささやき」はアメリカという強力な増幅装置で「轟音」になった。科学上の発見だった核分裂反応が、アメリカに渡ると短期間のうちに原子爆弾になった。膨大な計算が必要になるので、その計算パワーを探し求めていたの有名人がENIACに関わったノイマンさんだった。

▼キーパーソンの教育を見ると博士が多い。博士号持ちが活躍できるんだ、となるとアタマのいい人はキャリア形成に有利に働くから博士号を持ちたいと思うのは当然。