• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼Wikipediaの電気の項目にブンゼンさんは登場しない。けれどもキルヒホッフさん(1月3日)と共同研究した人物なので取り上げた。
▼ブンゼンさんは科学者、キルヒホッフさんは物理学者、二人が手を組んで物質を燃やした時に発生する光を分光して特性を研究する分光学のパイオニア。
▼物質を安定的に燃やすためバーナーを改善。学校の理科室にはブンゼンバーナーが用意されている。そのためブンゼンさんがあのバーナーを発明したと思いがち。実際は、イギリスのデービーさんとファラデーさんが元祖。
▼物質を燃やして出てくる光をプリズムで分光すると、燃やす物質ごとに分光パターンが違うのを発見したときはワクワクしたことだろう。

ロベルト・ブンゼン Robert Bunsen 1811–1899
1811年、ドイツのゲッティンゲン生まれ。父はゲッティンゲン大学図書館の主任司書兼近代言語学の教授。
教育
1828年(17才)ゲッティンゲン大学に入学。化学をカドミウムの発見者F・ストロメイヤー先生から、数学をガウス先生に習う。
1831年(20才)ゲッティンゲン大学でPhD。
1832年(21才)フランス、ドイツ、オーストリアを歴訪。旅の間、アニリンの発見者でカフェインの単離に成功したF・ルンゲ先生やリービッヒ先生と会い、人的ネットワークを築く。(1833年まで)
活動
1834年(23才)ゲッティンゲン大学で講師。実験中にヒ素中毒で死にかけたり爆発で右目を失明
1836年(25才)カッセル工業専門学校で教師。
1839年(28才)マールブルク大学で員外教授。
1841年(30才)マールブルク大学で正教授。ブンゼン電池を発明。マグネシウムの単離に成功。
1851年(40才)ブレスラウ大学で教授。
1852年(41才)ハイデルベルク大学理学部化学教室で第二代教授(レオポルト・グメリン先生の後任)。ヘンリー・ロスコー氏と塩化水素の生成の研究を行いブンゼン-ロスコーの法則を発見。
1855年(44才)加熱した物質から出る光のスペクトルを観察する実験手法のため、安定した高温の炎を出すバーナーが必要になる。ハンフリー・デービーとマイケル・ファラデーが発明したバーナーをハイデルベルク大学技師のペーター・デザーガ氏と改良。空気とガスの流量を調整しやすいブンゼンバーナーとして有名になる。
1859年(48才)物理学者のG・キルヒホッフさんがプリズムを使ったスペクトル分析法をブンゼンさんに提案。共同でスペクトル分光装置を創り出す。この装置とブンゼン・バーナーで新元素の探索を開始。
1860年(49才)キルヒホッフさんとセシウムCsを発見。発光スペクトルの輝線が青色なのでラテン語の青色(caesius)から命名。フラウンホーファー線は元素の吸収スペクトルであることを発見。王立協会外国人会員。コプリメダル受賞。
1861年(50才)キルヒホッフさんとフレーム分光法を用いてルビジウムRbを発見。発光スペクトルの輝線が赤色なのでラテン語の暗赤色(rubidus)から命名。
1870年(59才)氷熱量計を発明。
1887年(76才)蒸気熱量計を発明。
1899年(88才)ハイデルベルクで死去。

師匠
■ フリードリヒ・シュトロマイヤー Friedrich Stromeyer 1776-1835
弟子
■ フリッツ・ハーバー Fritz Haber 1868-1934
■ フィリップ・レーナルト Philipp Lenard 1862–1947
■ ドミトリ・メンデレーエフ Dmitri Mendeleev 1834-1907
□ ロータル・マイヤー
□ アドルフ・フォン・バイヤー
□ フリードリヒ・バイルシュタイン
□ ヴィクトル・マイヤー
□ ヘイケ・カメルリング・オネス
□ ジョン・ティンダル
□ ヘルマン・コルベ
□ ヘンリー・ロスコー Henry Roscoe 1833-1915
□ エドワード・フランクランド
□ Georg Carius
□ Adolf Lieben
□ Carl Ludwig
□ Thomas Thorpe
□ Francis Japp
関係筋
■ グスタフ・キルヒホフ Gustav Kirchhoff 1824-1887

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%B3
https://en.wikipedia.org/wiki/Robert_Bunsen