• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼アメリカのヘンリーさんは、イギリスのファラデーさんと同じく幼少-青年時代は本を中心に自学自習で知識を得た。
▼強力電磁石やリレーの発明はその後の産業の発展の基礎になる。スミソニアン協会の初代会長や灯台委員会の会長を死ぬまで務めるなどアメリカの科学技術の発展の礎を作った偉人だ。その点でヴァネバー・ブッシュさん(10月26日)に共通するものが感じられる。

ジョセフ・ヘンリー Joseph Henry 1797-1878
1797年、ニューヨーク州オールバニ生まれ。幼くして父を亡くす。祖母のもとで育つ。
教育
ギャルウェイの小学校で学ぶ(後、Joseph Henry Elementary School に改称)。
1810年(13才)時計屋で見習い修業。
1813年(16才)科学本「Popular Lectures on Experimental Philosophy」で科学に興味を持つ。
1819年(22才)オールバニアカデミーで授業料免除学生。家庭教師で生活費を捻出。
1824年(27才)生活費のため測量の技師見習い。
1826年(29才)オールバニアカデミーで教授(数学、自然哲学)。磁気の実験を手掛ける。
活動
1829年(32才)絹で絶縁した銅線を鉄芯に巻いた強力な電磁石を開発
1830年(33才)電磁誘導作用を発見。(発表はファラデーさんが先行)
1831年(34才)イェール大学のために巻き数400回の電磁石を製作(荷重持ち上げ能力338kg)。電動機のプロトタイプを製作。
1832年(35才)プリンストン大学で教授(自然哲学)。自己誘導を発見。
1835年(38才)継電器(リレー)を発明
1842年(45才)ライデン瓶の放電による電磁振動を発見。
1845年(48才)サーモパイル(熱エネルギーを電気エネルギーに転換する器具)を使い、太陽黒点の温度が周辺より低いことを発見。
1846年(49才)新設のスミソニアン協会で初代会長(1878年まで)。西部開拓時代、新しい土地活用の基礎情報収集のため各地に「スミソニアン オブザーバー」を置き電報網と電報局の操作手の協力を得て気象観測情報収集ネットワークを構築。
1852年(55才)灯台委員会で委員。
1856年(59才)スミソニアン協会本部のロビーで毎日全国の気象情報を公開。
1857年(60才)アメリカ東部沿岸各地の天気と予報の新聞発表を開始。
1861年(64才)南北戦争で気球の軍事利用を支援。
1865年(68才)スミソニアン協会本部の火災のため資料、記録、気象測定器類が焼失。
1868年(71才)全米科学アカデミー第2代総裁(1878年まで)。
1871年(74才)灯台委員会委員長
1875年(78才)グラハム・ベルさんの電話の発明相談にアドバイス
1876年(79才)ベルさんによる電話の公開実験に審判員として出席。
1877年(80才)スミソニアン協会にベルさんを招き電話のデモ。
1878年(81才)ワシントンD.C.で死去。

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