• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

▼サッカーさんの後編のポイントは、1973年にパロアルト研究所で生まれたAltoに集約される。
▼そしてサッカーさんはエンジニアとして、ムーアの法則に従ってICの高性能化と低価格化が進むのを見越してEd McCreightさんと共にAltoを設計した。
▼結果、Altoは、GUIで、画面で見た通りにプリントアウトできるワープロ(What you see is what you get)が使え、レーザープリンタが使え、ネットワークが使え、マウスまで使える現代のパソコンの祖先になった。
▼では、なぜAltoが生まれたのか。それはAltoをイメージしたバトラー・ランプソンさんというビジョナリーがいたから。そして、パソコンのイメージを持つアラン・ケイさんを始め天才技術者を取りまとめるテイラーさん(11月9日)がマネジメントしたから。
▼なぜアメリカでコンピュータとネットワークが発達したのか。今回の答えは、アメリカに資金・組織・人・技術が巡り巡る仕組みがあったから。具体的に言うと、ARPAを始めコンピュータの開発に投じられた資金があった。この金があったから大学・研究機関・人が技術を蓄積できる。開発する静かな時間が流れたあと、あるタイミングで人や技術が同期してマイルストーンを生み出す。

https://amturing.acm.org/award_winners/thacker_1336106.cfm