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▼ヘルマンさんが暗号理論の世界に入ったきっかけは、大学院時代に出った暗号理論の専門家たちの話を直接聞いて関心を持ったから。当時の研究者の間では暗号は学問分野としてみられておらず、肩身の狭い思いをしていた。しかしIBMが暗号技術を商品化するのを見て将来可能性を感じていた。
▼博士号取得後に入ったIBM研究所でホイットフィールド・ディフィーさんと顔見知りになる。6年後、ディフィーさんが訪ねてきて語り合ううち、お互い「知的ソウルメイト」であることを知り、暗号理論で共同研究を始めることにする。その結果、革新的な暗号鍵配布方法の公開に結実する。
▼実りのある出会いの好事例だ。

マーティン・エドワード・ヘルマン Martin Edward Hellman 1945- 暗号研究者。

1945年、ニューヨーク市生まれ。父は高校の物理教師。
教育
父親が持っている本を読んで科学や数学に興味。高校時代にハムの資格を取る。
1962年(17才)ブロンクス科学高校を卒業。
1966年(21才)ニューヨーク大学でB.E.(電気工学)。
1967年(22才)スタンフォード大学でM.S.(電気工学)。
1968年(23才)ホルスト・ファイステル氏、Alan G. Konheim氏らベテラン暗号解読者との交流で暗号に関心を持つ。暗号に関する著書を持つDavid Kahn氏からも影響。
1969年(24才)スタンフォード大学でPh.D.(電気工学)。テーマはLearning with Finite Memory。指導教員はThomas Cover先生。
活動
1968年(23才)IBM トーマス・ワトソン研究所(69年まで)。Whitfield Diffieさんと知り合う。
1969年(24才)MITでAssistant Professor(電気工学)(71年まで)。情報理論のPeter Elias先生と研究活動。C・シャノンさん(8月1日)の「暗号は情報理論の枝」に共感。
1971年(26才)スタンフォード大学でProfessor(電気工学)。暗号理論の研究にシフト。
1973年(28才)暗号技術に関する論文を発表。IBMが発表した暗号がビジネスになると確信。
1974年(29才)情報収集のため訪れたDiffieさんと意見交換。30分の予定が夜までに及ぶ。共同研究の焦点を暗号鍵の交換方法に絞る
1975年(30才)Diffieさんが暗号研究を進めるためスタンフォード大学に職を確保。ヘルマンさんは博士課程へ進学を勧める。
1976年(31才)Diffieさんと共同で革新的な暗号鍵配布方法を示した論文New Directions in Cryptographyを発表。Diffie-Hellman鍵共有。
1977年(32才)暗号鍵の研究をしていたカリフォルニア大学バークレー校修士学生のRalph Merkleさんをスタンフォード大学の博士課程に誘う。
1979年(34才)Merkleさんがスタンフォード大学でPhD。指導教員はヘルマンさん。
1992年(47才)Diffieさんがスイス連邦工科大学から名誉博士号。
1996年(51才)スタンフォード大学名誉教授。
2010年(65才)ハミングメダルをDiffieさん、Merkleさんと三人で共同受賞。
2015年(70才)チューリング賞をDiffieさんと共同受賞。非対称公開鍵暗号方式の発明。デジタル署名、実用的な暗号鍵の交換方法の普及。

https://amturing.acm.org/award_winners/hellman_4055781.cfm
https://en.wikipedia.org/wiki/Martin_Hellman
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3