• 電気通信大学、プログラミング教室、東京都調布市

第二次大戦中、イギリスからやってきたチューリングさんとシャノンさんがベル研のカフェでお茶の時間に意見交換していたという昨日のエピソードの補足。二人とも、人の命がかかっている戦争で勝利するため、数学をもとに計算機・通信・暗号を実用技術にして軍に提供する、という点が共通している。

1943年(27才)ベル研に所属していた時、4才年上のA・チューリングさん(4月21日)と会う。
カフェでお茶しながら、チューリングさんから「万能チューリングマシン」の論文について意見を交わす。この経験はシャノンさんの理論に影響を及ぼした。
この時、チューリングさんは、英国ブレッチリー・パークにある政府暗号学校(GC&CS)の所属。ミッションは、北大西洋でイギリスの貨物船を片っ端から撃沈していたナチスの潜水艦Uボートの暗号を破ること。渡米していたのは、アメリカ海軍の暗号解読部隊と知恵を出し合うため。チューリングさんは、会話の暗号化プロジェクト Delilahを進めており、その知見を深めるためにベル研に来ていた。また、ベル研が開発中の盗聴に強い安全な音声通信システムたSIGSALYに対してコンサルティングしている。英国に帰国したチューリングさんは、W・チャーチル首相のスピーチをDelilahで暗号化し、再び解読するデモを成功させる。

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Claude Shannon – The Bit Player Movie Trailer