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バーナーズ=リーさん(以下、ティムさん)がCERNで働いたとき、文書管理の問題があるのに気付いた。そのとき解決策としてインターネットとハイパーテキストを使う、という着想を持っていた。今回は、リンクがついている用語をクリックすると関連先にジャンプできる機能=ハイパーテキスト=を最初に構想し・命名したテッド・ネルソン氏を紹介し、CERNでティムさんがハイパーテキストを使って文書管理問題の解決に着手するまでを紹介する。

テッド・ネルソン Theodor Holm Nelson 1937- 「ハイパーテキスト」という用語を造語

1959年(22才)スワースモア大学B.A.(哲学)
1963年(26才)ハーバード大学A.M.(社会学)
2002年(65才)慶應義塾大学博士(政策・メディア)

ハイパーテキスト
この用語は、1960年代にテッド・ネルソン氏が既存の印刷業に代わる新しいオンライン・プラットフォームをイメージして名付けたもの。ハイパーテキストを使うと著者は文書と文書の間にリンクを張ることができる。読者はリンクを伝って、ある文書から関連する文書へと読み進めることができる機能である。1980年代の後半になると、研究分野ではハイパーテキストは広がりを見せていた。しかし、実務分野ではウィンドウズのヘルプとか、マッキントッシュの「ハイパーカード」のように、閉じた一部のシステムの中だけでしか使われていなかった。

CERN
欧州原子核研究機構。世界最大の素粒子物理学研究所。CERNの本業は素粒子物理学でコンピュータ科学ではない。しかし、膨大な計算量を伴う作業があるため数千人規模の技術スタッフを雇用している。この技術スタッフの多くは一時的にCERNで働き、その間に大量の書類、コード、報告書を生み出す。この文書管理が問題だった。

CERNの問題解決策とハイパーテキスト
1980年(25才)CERNで短期間コンサルティングしたときから、ネットワークにつないだハイパーテキスト・システムの構想を考えていた。
1989年(34才)再びCERNで仕事をすることになったティムさんは解決方法として、インターネット・ベースでハイパーテキストを利用したシステムを考え「情報マネジメントに関する提案」としてCERN内で回覧。この提案を読んだ上司のM・センドールさんは「あいまいなところがあるが、エキサイティング」と評価。
1990年(35才)センドールさんはティムさんが提案の実現にとりかかることを許可。当時注目のNeXTワークステーションを購入し、ティムさんに評価させるという大義名分を立てる。 NeXTはUnixベースのOSを搭載しグラフィックの描写に優れたハイエンド・パソコン。
年の終わり近く、ウェブブラウザーとサーバーのプロトタイプのコードを作成。CERN内のネットワークで閲覧できる状態にする。このときにつけた info.cern.ch が世界最初のウェブサイトのアドレスとなる。
1991年(36才)CERN内で試験と追加の開発を行ったのち、インターネットに接続してCERNの外部に向けてWorld Wide Webのアナウンスとソフトウェアの提供を開始。

https://amturing.acm.org/award_winners/berners-lee_8087960.cfm
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E5%8E%9F%E5%AD%90%E6%A0%B8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%A9%9F%E6%A7%8B
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3