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1950年代の大型コンピュータの使いにくさを解消するOSを開発し、現代のコンピュータの使い方に進む道を開いた。コルバトさんらがMITで開発したCTSSとMulticsが元になってベル研でUNIXが生まれた。

フェンルナンド・ホセ・コルバト Fernando José Corbató 1926-2019 計算機科学者 CTSSとMulticsの開発者

1926年、カリフォルニア州オークランド生まれ。愛称はコービー。両親ともカリフォルニア大学大学バークレー校の出身
1931年(5才)父親がUCLAでスペイン文学の教授になったので一家でLAに引っ越し
1941年(15才)LAの高校に入学。第二次世界大戦が始まる
1943年(17才)高校を早期卒業してアメリカ海軍に入隊。電子技術兵になる
1945年(19才)第二次世界大戦が終わる。カリフォルニア工科大学に入学

▼略歴
1950年(24才)カリフォルニア工科大学 BS in Physics 取得後、MITの大学院に進学。指導教員のモース先生から、ホワールウィンド(Whirlwind)コンピュータを物理計算に使う専門家になるよう勧められる。WhirlwindはMITが開発した世界初のリアルタイム処理コンピュータ。
1956年(30才)マサチューセッツ工科大学 Ph.D. in physics
卒業後はMITの計算センターでモース先生の研究スタッフとしてIBM704を駆使。1950年代のコンピュータの限界を熟知する。▼当時、コンピュータの使いにくさにユーザーは不満を持っていた。例えばWhirlwindの場合、使えるのは早い者勝ちでその人の作業が終わらないと次が使えなかった。またIBM704の場合、計算ジョブをオペレータに頼んで処理してもらうバッチモードという方法。どちらの方法もユーザは利用できるまで数時間、場合によっては数日待つのが普通。さらにエラーがあったりすると同じ事を繰り返す羽目になる。
▼ジョン・マッカーシー先生(6月20日参照)ほかMITの教授からタイムシェアリングという新しい概念が提唱された。数名のユーザーがターミナルという端末を使い、一台のコンピュータに同時に利用できる方法である。一台のコンピュータが複数のユーザーのプログラムを時間を区切って動かす方法は、当時でも「プロセスコントロールコンピュータ」であれば実現できていた。しかし、IBM709のような科学計算用コンピュータでは無理だった
1961年(35才)同僚とIBM709で可能なタイムシェアリングシステム(CTSS)を開発
1963年(37才)CTSSが進化してMulticsになる
1965年(39才)に教授に就任
1969年(43才)CTSSとMulticsを元に、ベル研究所のケン・トンプソンさん(4月18日参照)とデニス・リッチーさん(4月14日参照)がUNIXを開発

▼1990年(55才)多目的、大型のタイムシェアリング・コンピュータシステムCTSSとMulticsのコンセプト構築と開発にパイオニアとして貢献からチューリング賞を受賞
1996年(61才)MIT引退

https://amturing.acm.org/award_winners/corbato_1009471.cfm
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%88
Timesharing explained by MIT (Part 1 of 2)